【ギアソケットレンチセット】
そもそも通常のラチェットハンドルというものは、6.35ミリや9.5ミリといった差込角の区別が存在し、その先端に同じ差込角のソケットを連結して使用するわけですが、今から紹介するギアソケットレンチセットというものは、ソケットを取り付けるのではなく、ラチェット構造のギアヘッド部分ごと取り付けるというアイデアを採用したものです。
これがギア構造付きのソケットです。通常のソケットのような差込角は存在しなく、その代わりにラチェットの回転方向の切り替えのための爪(クラッチ)が見えることでしょう。このギア構造付きソケットを付属のフルターンハンドルにワンタッチで脱着することができるというのがこの商品の最大の特長です。またギアソケットとフルターンハンドルの組み合わせにより従来のラチェットハンドルとソケットを連結させた場合にくらべて非常にコンパクトなヘッドの厚み(全高)を実現させるこ
とができました。ちなみにこの構造を採用したおかげでどれくらいヘッドの厚みが低くなったかというと、具体的な数字でくらべると差込角9.5ミリのラチェットハンドルにソケット13ミリを連結すると51ミリに対し、フルターンハンドルにギアソケット13ミリを連結では25ミリとなんと半分以下という数字になるわけです。(当社スタンダード商品との対比)
次にヘッド部分の脱着(交換)の方法を説明します。装着されているギアソケットは切替えレバー側を親指で押すだけで簡単に取り外すことができます。次に取り付け方ですが、これには挿入方向が決まっています
ので少し注意が必要になります。具体的にはフルターンハンドルの内部に溝が付いている方の側からギアソケットの爪部分を平行に押さえてきっちりと奥まで差し込みます。最初は少しコツがいりますが慣れるとギア
ソケットをすこし回転させながら爪部分を平行にして簡単に挿入することができます。
さらにギアソケットレンチのもうひとつの特長は、付属の2本のフルターンハンドルが、その名前のようにヘッド部分が180度フルターンするというものがあります。通常のフレックスタイプのように、ハンドルの付け根の部分から折れ曲がるのと異なり、力点が回転軸の中心にあるため動きが非常にスムーズです。またヘッド部分を垂直にした場合には、ラチェットドライバーのように早回しにも最適です。また歯数40枚のギアを採用しているので送り角も9度となり小気味よく回転し、本締め作業もできるというメリットもあります。
但し、フルターンハンドル280ミリを使用する場合には、お手持ちの15ミリ以上のソケットの使用は避けた方がよいでしょう。オーバートルクによってラチェットギアヘッドが破損する恐れがあります。
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